メダカの稚魚の餌ってどれを選べばいい?
どのくらいの量をあげればいい?
「針子」と呼ばれるほど小さくて繊細なメダカの稚魚。元気に育ってもらうためにまず必要なお世話と言えば餌やり、ですよね。
しかし、デリケートなメダカの稚魚にごはんをあげるには注意したいこともいくつかあります。
メダカ飼育歴11年の僕が、餌の選び方や与え方、気をつけたい点などを丁寧活わかりやすくご説明していきます!
この記事を読むと、以下のことがわかる&できるようになります。
- メダカの稚魚に適した餌の選び方がわかる。
- 稚魚用のオススメの餌がわかる。
- 稚魚に餌を与えるときのポイントや注意点がわかる。
では、さっそく参りましょう!
メダカの稚魚用の餌を選ぶ。
最初に、適した餌の選び方です。
しかし、「選び方」という大仰なことはまったくなく、ポイントはシンプルに「メダカの稚魚用」と明記されている餌を選ぶだけです。
成魚用の餌は、単純に稚魚の口の大きさに入りません。すりつぶして細かくして与える必要があるのですが、一日に2~3回のルーティンだと考えると、稚魚用の餌を買う方がコスパがいいと思います。
扱いやすい人工餌で問題ありません。生き餌が用意できると稚魚の成育にもいいですが、より手軽にメダカを飼えるビンでの飼育やボトルアクアリウムだと思うので、個人的には人工餌をオススメします。
生き餌は餌の管理も気にしないといけないので、楽しさもあるけど大変な面もあります。
オススメの稚魚用餌
11年メダカを飼っているうちには、稚魚が生まれ、稚魚の世話をしている期間も思い返すと長かったと感じます。
その経験から、僕が個人的にオススメする稚魚用の餌をご紹介したいと思います。
栄養価にこだわった商品で、安心感があります。稚魚用の餌は粉のように細かいのですが、容器付きのため与える際に手が汚れないのもうれしいです。
シンプルでベーシックな印象の稚魚用餌です。コスパもよく、稚魚たちの食いつきもいいですよ。これを書いている今はコレを使ってます。
液体の餌です。バクテリアと光合成細菌が入っており、水質改善にも役立ちます。また、これらが稚魚の餌にもなり、生まれたばかりの小さな稚魚も食べやすいのです。個人的にはお守り的な存在でもあります。
メダカの稚魚への餌の与え方のコツ
与える量
ビンの稚魚たちが5分くらいで食べ終わる量。成魚の場合は3分くらいが目安ですが、稚魚の場合は食べるスピードが遅く、また餌が水面にあることに気づくのに時間がかかる子もいるため、僕は5分くらいでの食べ終わりを目安にしています。
与え過ぎには注意しましょう。ビンやプラカップなどの小さな容器では、食べ残しの餌の汚れがすぐに広がってしまいます。
食べ残しはスポイトで取る
餌の食べ残しの汚れは水質の悪化に直結します。なかでも、水面に貼った油膜は厄介で危険です。
油膜は、水面から飼育水に酸素が溶け込むのを邪魔します。そうして酸素不足になると、当然稚魚の命にもかかわってきてしまいます。
ある程度の食べ残しはどうしても出てしまうと思いますので、残った餌はスポイトで取り除くようにしましょう。
以下の手順で餌やりをしてあげるのがベストです。
- 5分で食べきるくらいの量の餌を与える。
- 残った餌をスポイトで取り除く。
- 減った分の水を足してやる。
②までやってあげるには、朝出かける前のギリギリのタイミングで餌をやるのはNGということになります。
余裕を持って餌をあげて、食べ残した分を取り除いてから仕事などに出かけると安心です。
さらに③までできるととてもいいですね。どうしても餌を取り除くと、飼育水が減ってしまいますので。
こうして見てみると、地味に手間がかかりますよね。
そういう理由でも、餌自体は扱いやすい人工餌をオススメします。十分成長してくれますし、上でご紹介した餌は稚魚の食いつきもいいです。
稚魚の飼育を経験していくうちに、「もっとチャレンジしてみたい」という気持ちになったら生き餌にも挑戦してみるという流れがいいと思います。
▼稚魚の容器の水換えについてはこちら。
稚魚の餌になる“グリーンウォーター”の存在
グリーンウォーターってご存知でしょうか。
一言でいうと、植物プランクトンが発生して緑色に濁った水のことです。
この植物プランクトンが体の小さな稚魚にとてもいい餌になるのです。
グリーンウォーターができていると、それだけで稚魚が餌を食べられなくて餓死してしまうことはほぼなくなります。
しかし、健康に育てるためには、動物性の餌も必要なため、やはり市販の人工餌も用意しましょう。
また、植物プランクトンはメダカに有害な亜硝酸塩などを食べて分解してくれるため、より安全な飼育水にしてくれる効果もあります。
デメリットとしては、濁った見た目のためメダカの様子が見にくくなることと、シンプルに飼育ビンの見た目が悪く感じることが挙げられます。
グリーンウォーターの作り方
そんな便利なグリーンウォーターを作る方法をお伝えします。全然難しくないので、ぜひやってみてください。
①メダカ(稚魚でも成魚でもOK)の泳いでる飼育水を容器に汲み取る。
このとき、ビンやボトルなどの容器の側面に藻やコケが発生しているならば、それを少し削って入れるといいです。
②その容器を日当たりのいい場所に数日間置いておく。(蒸発した分は適時飼育水を足す)
画像はわかりやすく直射日光に当てていますが、直射日光でなくても日当たりのいい窓際などでOKです。
長時間直射日光が当たる場所に置き、火災が発生しないようにご注意ください。(上の画像はちょっと危険かもですね…)
数日で飼育水が緑がかってきて、グリーンウォーターが完成します。
できたグリーンウォーターを稚魚のいるビンに少しずつ移せば、あとは明るい場所に置いておくことでどんどん増やしていくことができます。
また、クロレラが入った「グリーンウォーターのもと」のような商品もAmazon等で見られますね。
稚魚に限らずメダカの飼育には有効なことも多いので、こういったものを使い、効率よくグリーンウォーターを作るのもいいかもしれません。
コケや藻も稚魚の餌に有効
グリーンウォーターに近いものとして、ビンやボトル内に自然発生するコケや藻も役に立ちます。
厄介者として扱われるコケや藻ですが、メダカの非常食になるという観点では有効です。
僕も、今年の稚魚のプラカップにはたくさんコケが発生したので、水換えはしても敢えてコケの掃除はしませんでした。
観察していると、底や壁面のコケをツンツンして食べている稚魚がよく見られます。
稚魚用の餌を全員が難なく食べられる大きさに育つまで、見た目はちょっと悪くてもそのままにしておきました。
そのおかげか、生存率もよく、順調に大きく育っています。
お腹いっぱい餌を食べてもらい、稚魚に大きくなってもらおう。
餌をしっぱり食べて、健康的な体型の稚魚を見ると安心感というか、満足感があります。
デリケートな存在で、手間や気もかかる稚魚ですが、上手に餌を食べてくれれば、どんどん大きくなり、育てるのも楽になります。
みなさんのお家の稚魚たちが、すくすく大きくなるようお祈りしています!
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