小さなメダカの稚魚が泳ぐビンの水はどうやって換えたいい?
どのくらいの頻度で換えないといけない?
そんな悩み抱えた方のために、この記事では、小さなビンやボトルアクアリウムなど、大きな水槽ではない容器で稚魚を飼育する際の「水換え」についてやり方やコツを紹介していきます。
メダカ飼育歴11年の僕が、丁寧かつわかりやすくご説明していきます!メダカの稚魚は最高にかわいいですよね!快適な環境で泳がせてあげましょう!
この記事を読むと、以下のことがわかる&できるようになります。
- 稚魚のビンやボトルの水換えに必要な準備物やオススメのグッズ
- 稚魚にストレスを与えにくい具体的な水換え方法
では、さっそく参りましょう!
メダカ稚魚のビンの水換えと必要性
稚魚を飼っている容器の水換えは、稚魚を育てるうえで最大のお世話と言ってもよいと思います。
もちろん餌やりも重要なお世話ですが、餌やりは適した餌を適量与えてやればとりあえずOKで、難しいことは比較的少ないです。
対して水換えは、ビンやプラカップなどの小さな容器で飼っている場合、水が汚れるスピードが速く、小まめにしてあげる必要があります。
水換えを怠ると、餌の食べ残しや稚魚のフンからアンモニアなどの有害物質が発生したり、水面に油膜が張って飼育水に酸素が溶け込みにくくなります。
これは稚魚の命にかかわる問題で、これが原因で稚魚を全滅させてしまうことにもつながります。
僕自身が経験者です…。
まだ体が丈夫でない稚魚が、汚れた水のなかで泳いでいる状況は気の毒です。ちょっとだけ大変ですが、かわいい稚魚を元気に育てるために、水換えは必要不可欠なお世話です。
次からは、その水換えを上手に行うための方法や注意点を書いていきますよ。
メダカ稚魚のビンの水換え頻度
このブログでは、小さな稚魚は小さめのプラカップなどで飼うのがオススメと伝えさせてもらっていますが、その分水換えは小まめに、できれば「毎日」行うのが理想的です。
僕の経験談ですが、ある日、3歳の息子が朝食の時間に気分を損ねてしまい、それで保育園に出かけるのがギリギリになり、メダカの水換えをしないまま登園させる(僕はそのまま出勤)ことになってしまいました。
仕事から帰ると、稚魚の小さなプラカップは油膜がびっしり。稚魚の姿が見えないくらいになっていました。夏の日のことで、油膜の発生するスピードも早かったんですね。当然、油膜以外の目に見えない汚れもあったことでしょう。
幸い稚魚はみんな無事でしたが、例えばこれが日常的だと、稚魚はすぐに全滅してしまいます。
ちょっと経験談が長くなってしまいましたが、特にメダカたちが活発に活動する暖かい季節は、毎日水換えを行うのが大事です。暖かいと、汚れの発生や繁殖も早いですからね。
メダカ稚魚の水換えの具体的なやり方と準備物
必需品としての「大きめスポイト」
具体的なメダカの稚魚たちを飼う容器の水換え方法を解説していきますね。
まず、必需品となるのが「大きめのスポイト」です。
小さなスポイトがオススメでない理由は2つ。
- 一度に水を吸える量が多い方が楽チン
- 稚魚を吸い込んでしまっても傷つけない
毎日やる水換えに時間がかかり過ぎるのは大変ですよね。稚魚の前にこちらにストレスがかかってしまいます。
また、たくさんの稚魚が縦横無尽に泳ぐ容器では、気を付けていてもスポイトに入り込んでしまうことがしばしば起こります。
その際、メダカの稚魚が挟まってしまうような狭い吸い口だと、稚魚を大きく傷つけてしまいます。そうなった場合、もう生きていてくれてはいないことでしょう…。
以上の理由により、まずは大きめのスポイトを用意することをオススメします!
内側のコケが取れなくなるほど僕が長年使い込んでいるスポイトがこちら。これがあればビンやボトルの水換えはすぐ終わります。
カルキを抜いた新鮮な「飼育水」
言うまでもないかもですが、換えの飼育水も必要になります。
注意点は、あらかじめ水道水を汲み置いて、カルキを抜いた状態の水を作っておくこと。
水道水にはカルキなどの消毒や防腐のための成分が混じっていて、これは稚魚だけでなくメダカに悪影響を与えます。
丸一日ほど容器に汲み置くか、カルキ抜き剤を使ってカルキを除去しておきましょう。
心配性の僕は、カルキ抜き剤を使いつつ、丸一日置いています。ただ、置きすぎると水が悪くので注意です。防腐剤としてのカルキを抜いちゃっているワケですからね。
僕のオススメのカルキ抜き(兼コンディショナー)はジクラウォーターです。これはいいアイテム!ここ数年愛用していますが、一番メダカが安定します。
近所の大型ペットショップでも推されていましたね。
有毒な成分を食べてくれる「バクテリア」
最後に、なくてもいいけどやっぱりあった方がいい「バクテリア剤」。
フンや餌の食べ残しから発生するアンモニアや亜硝酸塩といったものは、メダカの命にもかかわる有毒成分です。
それらをバイオの力でパクパク食べて無害の物質に換えてくれるバクテリアは、メダカをはじめ熱帯魚の飼育には不可欠です。
バクテリアは時間が経てば飼育水に自然発生するのですが、ビンやボトルなどの小さな容器で小まめに水を換えると、バクテリアが定着するのはちょっと難しいのです。
なので、専用の薬剤で補ってあげるのが安心でオススメです。
毎回の水換えでなくていいので、2~3回に1回、容器の大きさに合わせた適量を入れてあげると盤石です。
こちらも僕のオススメを載せておきます。これこそ本当にメダカを飼い始めて10年以上愛用しているバクテリア剤です。
メダカ稚魚の水換え時の注意点
水換えのときの注意点は、以下の2つです。
- 稚魚をスポイトで吸い出さない。
- 水を加えるときは静かに丁寧に。
1つずつ解説しますね。
①稚魚をスポイトで吸い出さない。
これについては、もう本当に気をつけてください。
小さな容器の中を気ままに泳ぎ回る稚魚は、すぐに飼育水といっしょにスポイトに吸ってしまいがちです。
気をつけてくださいと言いましたが、正直、これはいくら気をつけていても吸っちゃうと思います。
なので大事なのは、スポイト内に稚魚がまぎれていないか確認すること。
吸ったスポイトの水を直接洗面所や外に捨てるのではなく、一度別の容器に出すのがオススメです。
僕はペットボトルの頭を切ったものを使っています。一度ペットボトルに汚れた水を全部出して、最後に捨てます。
実際、捨てる直前に稚魚が1匹泳いでいるのを発見して、捨てる前に気づいてよかったと思ったことがあります。
あれは危なかった…。非常にかわいそうなことをするところでした。
②水を加えるときは静かに丁寧に。
汚れた水を捨てて、新しい飼育水を加えるときにも注意が必要です。
急いでいるからと、ジャバジャバと勢いよく水を入れると強い水流で稚魚たちのストレスになります。
実感している方も多いと思うのですが、魚ってストレスにとても敏感で弱いです。ちょっとしたストレスでも命にかかわるほど弱ってしまうことがあります。
メダカの稚魚の水換えも、できるだけ静かに丁寧にしてあげましょう。
スポイトに新しい水を入れて、容器の側面から少しずつ水を足してあげると静かに水を加えることができます。
毎日の水換えで稚魚を元気に育てよう
キレイな水の中を元気に泳ぐメダカの稚魚は、メダカを飼う上での最高の癒しとも言えるのではないでしょうか。
毎日の水換えは正直大変と思うこともありますが、お世話をしていくなかで稚魚たちがどんどん大きくなるのはとても楽しく、やりがいのある趣味だと思います。
これからもいっしょに楽しく「メダカをビンで飼う暮らし」を送っていきましょうね!
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