「メダカのボトルアクアリウムに酸素ってどうやったら補えるの?」
「メダカの飼育を酸素不足で失敗してしまった」
これ、めちゃくちゃ悩むし、失敗したときには申し訳ない気持ちでいっぱいになりますよね。
この記事はそんな方に向けて書いていきます。
僕も、酸素不足が原因と思わる状態で、メダカを☆にしてしまったことが何度かあります。
この記事では、そんな不幸なメダカをできるだけ出さないよう、そしてあなたが楽しくメダカとの生活を送れるよう、メダカの飼育水に十分な酸素を確保する方法をお伝えしていきます。
メダカ飼育歴11年の僕が、丁寧かつわかりやすくご紹介していきますね!
この記事を読むと、以下のことがわかる&できるようになります。
- メダカのビンから酸素が不足してしまう原因
- 飼育水に十分な酸素を取り入れてあげる方法
では、さっそく参りましょう!
メダカのビンに“酸素”がきちんとある重要性
メダカはエラ呼吸です。なので、飼育水の中に酸素がしっかり存在していないといけません。
…わかり切ったことをごめんなさい。
しかし、目に見えないし、ましてや水の中の酸素なんて、陸で生活する人間にとってはイメージしにくいもの。ついついその存在を忘れてしまうこともあります。
僕も初心者のとき、この酸素不足が原因と思われる状態で何度かメダカを死なせてしまいまいた。
寿命や病気でもないのに、つい昨日まで元気だったメダカが死んでしまうのは、なんとも申し訳ない気持ちになるものです。
酸素の必要性を再確認してしてもらいましたら、次からの酸素の確保の仕方に進んでいきましょう。
酸素は自然に飼育水に溶け込む
本来、酸素は自然に飼育水の中に溶け込んでいくものです。
酸素は、飼育水に触れたとき、その触れた部分から水の中に溶け込んでいきます。
これ、当たり前のように感じるかもですが、とても重要です。
大前提として覚えておいてくださいませ…!
しかし、メダカを飼育する環境によっては、溶け込む酸素の量に対して消費される酸素の方が多くなってしまう場合があります。
これが「酸素不足」の状態です。
では、なぜこの酸素不足が起こるのか、次にそれを押さえていきましょう。
メダカビンの酸素が不足する原因
メダカの飼育水に酸素が不足してしまう主な原因は以下の4点です。
- メダカの入れすぎ(過密)
- 水草の入れすぎ
- 水が長期間動いていない
- 水面に油膜が張っている
1つずつ簡単に説明していきます!
①メダカの入れすぎ(過密)
もっとも多いケースがこれだと思います。
飼育水の量に対して、メダカを入れすぎてしまっているパターンです。
狭いスペースにメダカがたくさんいれば、酸素を消費する量は増えます。
メダカ全員分の酸素が、溶け込んでくる酸素ではまかない切れず、不足してしまうワケです。
僕が初心者だったころの失敗も、完全にこの「メダカ入れすぎ」のパターンでした。
②水草の入れすぎ
「水草は光合成して酸素を補ってくれるものじゃないの?」
そう思った方も多いと思います。
しかし、ご存知のとおり、光合成は“光”あってのもの。
光がないと、水草もメダカと同じく“呼吸”をします。
つまり、夜の時間に照明が当たっていないとき、あるいは日中でも十分な光が当たらないときに、ビンの中の水草は、植物の恐るべきパワーで一斉に酸素を吸っているのです。
酸素を補うために入れた水草が、逆に酸素を奪ってしまうことにもなってしまいます。
くれぐれも水草の入れすぎには注意しましょう。
僕はこの失敗も経験しています…。
飼育水に対して1~2割くらいのスペースに収まるくらいの量を目安にすると、メダカの泳ぐスペースも邪魔しないのでオススメです。
③水が長期間動いていない
先にも触れましたが、酸素は飼育水と触れたとき、触れたところから溶け込みます。
水と空気が触れる場所は、基本的には水面です。
その水面が動くことにより、より触れる面積が増え、酸素が溶け込みやすくなります。
特にビンの大きさが小さいときや、メダカが過密気味になっているときに、数日間も水面が動かない状態だと危険です。
自然に水面から溶け込む量では足りなくなってしまうため、酸素不足が起こります。
飼育ビンに蓋をしている方は、蓋を密閉したままにしないのも大事ですね。
④水面に油膜が張っている
酸素と飼育水が触れる水面に、油膜が張ってしまっていると、それがバリアになり、酸素が溶け込むのを邪魔します。
油膜は、飼育水の汚れから発生します。メダカのフンや、餌の食べ残しなどですね。
ビンなどの小さな容器で飼っている場合は、汚れが早く蔓延しやすいので、水換えの際に小まめに取り除いてあげましょう。
メダカビンに酸素を確保する方法
酸素不足になってしまう原因を押さえたら、それらを回避し、酸素をしっかり確保していきましょう。
メダカのビンに酸素を確保する3つの解決策をご紹介します。
と言っても、全然難しくありません。シンプルに考えてくださればOK!
- メダカは1ℓに対して1匹
- 水換えは1~2日に1回
- 水換えのときに汚れを取り除く
- 酸素を出す石を使ってみる
1つずつ進んでいきましょう!
①メダカは1ℓに対して1匹
1つめが、メダカの入れすぎ「過密状態」を避けることです。正直、これが一番効果的です。
酸素不足だけでなく、飼育水の汚れのスピードを遅くすることにもなり、ケンカの発生も少なくなります。
飼育水1ℓに対して、メダカは1匹を目安に入れましょう。僕のように1ℓも入らない小さなビンで飼っている場合は、1匹だけを入れて飼育するのがオススメです。
水換えは1~2日に1回
水換えを小まめにしましょう。
水換えをするときに、水が動くことになり、そのときに酸素がより飼育水の中に溶け込みます。
オススメの頻度は、ズバリ毎日。僕も毎朝、ビンの4分の1ほどの飼育水を新しい水に交換しています。
このくらいの水換えなら2~3分で終わります。
少なくとも、2日に1回くらいでは換えてあげるように心がけましょう。
水換えのときに汚れを取り除く
水面に油膜ができるのを防ぐために、メダカのフンや餌の食べ残しはキレイに取り除いてあげましょう。
水換えのときに、スポイトを使ってそこから汚れといっしょに飼育水を吸い出すと一石二鳥です。スポイトは一回で吸う量が多い大きめのものがオススメです。
すでに油膜が張ってしまっている場合は、水面から水を吸い、油膜を吸い出して減らしてあげます。
フンなどの汚れから発生する、アンモニアや亜硝酸塩などの有害物質の発生も抑えられるので、水換えのときの簡単な掃除はとてもオススメです。
④酸素を出す石はいらない
これはちょっと番外編なのですが、「酸素を出す石」のようなグッズがあるのをご存知ですか?
その名のとおり、飼育水に入れておけば、化学反応を起こして酸素を出してくれる石のようなアイテムです。
これで酸素を補うこともでありだとは思います。しかし、水のpH(酸性とアルカリ性のバランス)が変わり、メダカたちに負担をかけるというデメリットも聞かれます。
一度使ったことがあるのですが、効果は実感できませんでした。
正直、先に書いた3つの対応策をやっていれば、なくても大丈夫なグッズだと感じています。
酸素いっぱいでメダカが深呼吸できるような環境を
最後にこの記事のまとめを整理しておきますね。
メダカの飼育水に酸素が不足してしまう主な原因は以下の4つ。
- メダカの入れすぎ(過密)
- 水草の入れすぎ
- 水が長期間動いていない
- 水面に油膜が張っている
これを改善し、酸素をしっかり確保してあげる方法が、以下の4つ。
- メダカは1ℓに対して1匹
- 水換えは1~2日に1回
- 水換えのときに汚れを取り除く
- 酸素を出す石を使ってみる
大事なのは、目に見えないけど“酸素”の存在を意識しておくこと。
そして、酸素は水と空気が触れたときに水に溶け込むと知っておくこと。
理解していると解決策も考えやすいのです!
酸素をしっかり確保してあげて、メダカも僕たちものびのび暮していけるような生活を目指しましょう。
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